[アップデート]Amazon RDSのマネジメントコンソール画面からElastiCacheクラスタを作成できるようになりました
こういったアップデートはアイキャッチをどちらのサービスにするか悩みどころです。
初めに
昨日のアップデートにてRDSのマネジメントコンソール上からElastiCacheクラスタを作成できるようになりました。
このアップデートは作成のフローが増えたというだけのものではなく、一部設定値をRDSの項目から引き継ぐためより簡単に作成することができます。
今回はPostgreSQLのRDSで実行しておりますがMySQLやAurora等他のエンジンにも対応しています。
作成開始
RDSインスタンスの一覧もしくは詳細画面の「アクション」から今回追加されたフローでのElastiCacheの作成が可能です。
また、RDSインスタンスの新規作成直後には以下のようなウィンドウが表示がされこちらからも作成が可能です。
新規機能追加されたことがわかりやすいですね。
なお作成は既存のElastiCacheの作成画面ではなくRDSからの作成専用の画面が用意されています。
Redies、Memcachedいずれも対応しています。
一般設定項目
クラスタ名やバージョンの設定、レプリカ数などは自動設定がなく個別で入力が必要となります。
以下はMemcachedで作成した画面となりますが、Rediesはクラスターモードが有効の場合シャード数の設定があり若干項目が異なります。
接続設定
接続設定やセキュリティ関する情報はデフォルトの値が設定されていますが、必要があればカスタマイズが可能です。
なおサブネットグループはデフォルトでRDSのサブネットグループに指定されているサブネットと同じサブネットを自動的に設定し作成してくれます。
調整もその値が入っている状態からから可能ですので名称だけ変えたいというのも楽にできて良いですね。
メンテナンス・バックアップ
Memcachedの場合はメンテナンスウィンドウ、Rediesの場合はそれに加えバックアップの有無とバックアップウィンドウの時間がRDSの設定から引き継がれます。
作成時点での変更は不可なため調整したい場合は作成後に調整する形になります。
バックアップ・メンテナンスウィンドウは自動調整される場合がある
ElastiCacheのバックアップウィンドウは最低1時間のためRDSの設定がそれ未満の値となっている場合、自動的に調整されます。
※色々調整して試した後に気づいたので先ほどと設定が変わってます。
なおメンテナンスウィンドウも同様に最低1時間となるため、RDSでそれ未満の設定をしている場合も同様に自動調整されます。
が、執筆時点の画面仕様ではメンテナンスウィンドウに関してはその注記はなく、また作成画面では調整前の値が表示されるため画面と異なる時刻で設定される可能性があります。
また、実際に試す限りメンテナンスウィンドウでは1時間以上になっていても13:40-14:40や15:34-16:34のような00分30分以外の値が設定されている場合も時間が調整されるようです(バックアップウィンドウでは発生しない)。
今後調整される可能性もありますが現時点では作成画面の表記値と異なる値が設定される可能性がありますので注意しましょう。
その他項目
最下部ではそれ以外の設定値が表示されます。
自動マイナーバージョンアップデート等いかにも引き継がれそうな項目が含まれていますが、試す限り引き継がれず自動的に設定されるようです。
(マルチAZ等は先ほどまでの設定状態をもとに調整されます)
設定確認はElastiCacheの画面から
作成したElastiCacheクラスタの確認についてはRDSのサービスの画面ではなくElastiCacheの画面から確認する形になります。
念の為RDSとElastiCacheの各種画面を確認してみましたが特に関連付けの情報のようなものはなさそうです。
終わりに
つい先日Rediesクラスタについては単独でElastiCache側で名前や説明の入力のみで個別に簡単に作成できるようになっていました。
今回のアップデートではこちらのアップデートほど設定項目数が減るわけではないですが、一部設定はRDSから引き継ぎつつ、一部設定も自動設定されることで単独ではなく2つを組み合わせて利用する場合に簡単に設定できるようになります。
インメモリデータベースはリレーショナルデータベースへのアクセス負荷を減らしつつかつ高速化するといった用途で使われることも多いため、この2つのサービスが連携し簡単に設定できるようになったのは非常に良いアップデートだと思います。